柴犬リク
聴覚障害を持つ息子が一人暮らしを初めて2年目になる。
(詳しくは→障害のある息子の一人暮らし)
動物が好きで、また特に犬の好きな彼は、犬のイラストを描く活動をしたり、
動物と会話ができるアニマルコミュニケーターの勉強をしたり、と座学に励んでいた。それはそれで良いのだけど、母の私としては、
- 夜は特に補聴器をとって寝たときなど、なにか不審な物音がしたりした時に教えてくれる存在がほしいな。
- 育児も同様、いくら犬の知識を詰め込んだとしても、生き物相手はやっぱり経験が必要だよなー
- なにか自分が世話をして守ってやらなければいけない存在。がいると人は強くなれるのではないかな
といういくつかの思いから犬がいるといいな。という思いがあった。
実は、前に聴導犬の申請をしていて、候補犬までいたのだけれども、
聴導犬というものは需要と供給のバランスがなかなか難しく、決定して聴導犬を自宅に迎え入れるまでには数多くのハードルがある。
都の申請書類や、聴導犬育成協会と何度も面接を重ねたりしていたのだけれども、
「もう頼る親もいない本当に困った(聴覚障害者)人のところにいったほうがいい」
と本人が昨年の夏に断念したという経緯があった。
聴導犬を諦めた去年の夏、普通に「犬が飼いたいね」という話になり、近くの保護犬カフェへ犬を一緒に見に行った。
保護犬カフェはいろんなわんこがいて、、みんな可愛いんだけど。。。
やはり病気や怪我で捨てられた子が多くて、譲り受けた後に医療ケアの多い子がほとんどだった。。
(うーん。。子育て終わりかけの私が飼うならまだしも、聴覚障害者の(一人暮らし練習中の)彼がわざわざ病気のわんこを貰う必要はないのでは。。。)とちょっと思った。
その中でもパグの赤ちゃんが彼はちょっと気になっていた。。
うーん。。。パグか。。。まあかわいいし。。。飼いやすいらしいけど、、、
一人暮らしになにかあった時のこと考えたら、、、、ちょっと頼りないなあ。。
せめて柴犬ぐらいなら、、いいのにな。。。。
しばらく経って、作品の出店の時に来てくださった知人とその話になり、
飼っている犬が自身の(飼い主さんの)病気で飼うことが難しい状況なので(保護犬探しているくらいなら)よかったらもらってほしい。という話をいただいた。
種類はなんと柴犬。(わ。引き寄せた)
名前はリク。
主人への忠誠心が強い柴犬の「主人」が変わるということは、新しい飼い主になれるまでは想像以上にストレスがかかることなのだと思う。
はじめのうちはいつもなんかつまらなそうな顔をしていた。
散歩に誘っても、シラーーっとしてて「仕方ないので付き合ってやるか。」と言わんばかりの表情。
家族でおでかけ
しばらくして、私達家族とも対面後、どうやらうちの主人のことを「ご主人」と思いこんでいた時期があった。
息子のことは「兄弟」だと思っていたようだ。(笑)
それでも
様々な食事や散歩などの世話、コミュニケーションを重ねていくことによって、
最近はリクは息子のことをちゃんと「ご主人」と認識するようになってきた。
そういう経験そのものが彼に必要だったんだと思う。
アレルギーなのか。柴犬には多いらしいが、痒い痒いが多いので、皮膚科でシャンプーを処方してもらい、こまめにシャンプー。
今リクが来て9ヶ月になる。
すっかり息子のいい相棒になってくれた。感謝感謝。。
息子のわんちゃんイラストのページ↓